生命保険「加入年齢と経済情勢で変わる保険料」
加入年齢で変わる保険料
生命保険の保険料は、加入年齢で変わります。
また、保険期間(5年満期から15年満期など)によっても変わります。
以下のモデルプランで、加入年齢に寄る保険料の違いを以下に示します。
モデルプラン
モデルプランとして保険期間・保険料払込期間10年、基本保障1,000万円の定期保険を取り上げます。
保険料は、保険払込期間変更はありません(同じ保険料が続きます)。
アクサダイレクトの掛け捨て型死亡保険「定期保険2」を参考にしています。
男性保険料
男性がこのプランに加入する場合の加入年齢別の月額保険料は、以下になります。
- 20歳で加入すると1,030円
- 30歳で加入すると1,240円
- 40歳で加入すると2,380円
- 50歳で加入すると5,290円
- 60歳で加入すると12,190円
60歳で加入する場合は、20歳で加入する場合に比べて約12倍になります。
高年齢になると、死亡リスクが高まることに対応して保険料が高くなります。
女性保険料
女性がこのプランに加入する場合の加入年齢別の月額保険料は、以下になります。
- 20歳で加入すると590円
- 30歳で加入すると900円
- 40歳で加入すると1,570円
- 50歳で加入すると2,920円
- 60歳で加入すると5,430円
60歳で加入する場合は、20歳で加入する場合に比べて約9倍になります。
男性に比べると女性の保険料は、安く設定されています。
保険期間でも変わる保険料
保険料は、保証期間でも変わります。
保険期間が長くなるに連れて、保険料もしだいに高くなります。
上記プランで、30歳男性を例に保険期間の違いによる月額保険料を下記に示します。
- 10年満期の保険料は、1,240円
- 55歳満了の保険料は、2,100円(保障期間が長くなっています)
- 60歳満了の保険料は、2,480円
- 65歳満了の保険料は、2,920円
- 70歳満了の保険料は、3,480円
経済情勢で変わる保険料
保険料は、保険金の支払いにあてる「純保険料」と生命保険会社の保険事業の運営経費にあてる「付加保険料」の合計で決まります。
純保険料は、金融庁が定める標準利率に基づき保険会社の定める予定利率で決まります。
予定利率は、加入時で決まりその後は経済情勢が変わっても一定です。
予定利率は、その時点での金利(国債を基にした長期金利)で変わり、近年の予定利率の変動は以下になります。
- 1996年4月2日以降の予定利率は、2.9%
- 1999年4月2日以降の予定利率は、2.15%
- 2001年4月2日以降の予定利率は、1.65%
- 2013年4月2日以降の予定利率は、1.15%
次は、2017年に改定されますが、もっと小さな予定利率(保険料は高くなる)になる予想です。
金利が安いとメリットの場合もありますが、保険料についてはデメリットとなります。
解約返戻金や配当で変わる保険料
解約返戻金や配当は、以前の記事【生命保険「配当と解約返戻金を知ろう」】を参考にして下さい。
配当がない場合や解約返戻金が低く設定(基本的に保険料払込期間中)されているとその支払にあてる金額分保険料が低く設定されます。
保険料の払込期間、解約の予定がない場合は、解約返戻金を少なくしその分保険金を大きくすることもできます。
健康体割引
健康体割引について以前の記事【健康を維持して生命保険料を節約】を参考にして下さい。
健康体割引の多くは、以下にもとづいています。
喫煙か禁煙が大きく関係しているので、喫煙している場合の一つとして保険の加入時に禁煙を心がけたらどうでしょうか。
ただし、加入時では間に合わなくて、1年か2年前(保険会社によります)に禁煙にしないと割引の適用を受けられません。
- 1年か2年以上の禁煙
- メタボの指標BMI
- 動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞を引き起こす血圧値
- 生命保険への加入年齢が若いと保険料は安くなります
- 保険料は経済情勢(国債価格・利率)でも変わります
- 禁煙や健康を維持すると保険料の割引があります