得したい人だけ読もう!保険料ってどうやって決まっている??
保険料は2つに分解できます。
保険料の内訳は、まず大きく2つに分かれます。
私たち加入者の保障に当てられるお金(=純保険料)と、保険会社の販管費等に用いられるお金(=付加保険料)に分かれます。
レストランや洋服のお金も素材だけの原価だけではなく、店舗維持費や広告費が含まれていることを考えれば、当たり前といえば当たり前です。
では純保険料はどうやって計算されている?
私たちが保険料としてかけている、と認識しているお金は実は、この純保険料の部分だけです。
ではこの純保険料の内訳を見てみましょう。
保険会社にとっては以下のような条件が必須です。
支払う保障金 < 手元に残っているお金
支払うための原資がないといけませんから、上記のようなになるのは当然です。
ではこの支払う保険料と集める保険料をどう計算するか、計算方法を見ていきます。
「手元に残っているお金」をどう計算しているか
まずは手元に残っているお金は、集めたお金を運用してさらに増やしたお金です。
支払う保障金 < 集めたお金+そのお金運用して出た利益
保険会社は、集めたお金を株式や債券、貸付金、不動産などに投資をして利益を出しています。
ただ、その利益は保険会社の利益になるのではなく、意外かもしれませんが、私たちの保険料から割引という形で引かれているのです。
つまり、あらかじめ投資や運用をすることで利益を出すことを見越して、私たちの保険料を割り引いてくれているのです。びっくりですが嬉しいですね。
この割引率のことを「予定利率」と呼びます。保険会社によって、この「予定利率」=「割引率」を何%くらいと読んでいるか、参考に見てみると面白いかもしれません。
「保険会社が支払う保障金」はどうやって計算している?
次に支払うお金ですが、それは死亡率の統計を用いて計算しております。
◆歳なら何%の死亡率、△歳なら何%の死亡率、といった形で統計情報がでておりますので、それに応じて、加入者の何%ぐらいがお亡くなりになる可能性があり、それによって支払わないといけないお金も算出できます。
日本では同じ年齢であれば、男性の方が死亡率は高い。別の言い方をすれば女性の方が長生きとなります。よって、
死亡保険→男性の方が振り込まれるお金が少ない内に亡くなってしまう可能性が高い
→男性の保険料を高くしよう!
年金保険→女性の方が長生きするので、より長く支払わないと行けない可能性が高い
→女性の保険料を高くしよう!
といった計算が成り立ちます。
よって、支払う保障金は「予定死亡率」によって計算されています。
純保険料の保険会社による違いはほとんどない!?
上記を見ていきますと、純保険料は、「予定利率」と「予定死亡率」に大きく影響されていることがわかります。
とことが、「運用の利益」もそこまで大きく変わるものではないですし、「予定死亡率」は保険会社に関わらず、日本人の死亡率なので同一の条件となります。
結果として、純保険料は実は保険会社が違ってもそこまで大きく変わらないのです。
ここまで見て来てこの結果はなんだか肩すかしのような気分かもしれませんが、純保険料の違いはそこまでない!
という点はしっかり理解しておいて良いと思います。
ですので、保険料の違いは、純保険料ではなく付加保険料の違いが主なのだ、ということになります。
- 保険料は「純保険料」と「付加保険料」の2つで構成されている
- 「純保険料」は「予定利率」と「予定死亡率」に影響されるが、実は、各社そこまで違いはない。
- 保険料の違いは主に「付加保険料」=保障以外のサービスや運営費が違う、という点を再認識しましょう!