がん保険検討者は必読!上皮内新生物OKのがん保険は救世主か??
最近広がる「上皮内新生物」も対象としたがん保険
いざという時にがん保険が支給されない!?その問題の多くは、この「上皮内新生物」が保険の保証対象となる「悪性新生物」ではない!というややこしい点にあった。がんはがんでも、がんじゃない。といった事実を加入時にしっかり理解してもらうことは難しかったのかもしれないし、そもそもそこまでの説明がなかったのかもしれない。
だが、今は、この批判を受けてなのか「上皮内新生物」も保証の対象とした保険が多く出てきている。これでがん保険の抱える大半の疑念や課題は解消されたのだろうか?
最近増えている上皮内新生物も対象としたがん保険の2大注意点
実は、手放しでは喜ぶことができない、というのが実際のようだ。
最新のがん保険に飛びついてもいいのでしょうか?と聞かれれば、その答えは
「いいえ」
となるのが現状だ。
以下、2つの視点で、この「上皮内新生物」もOKな保険の落とし穴をみてみたい。
保険の対象!だけど保障は小さい。
まず上皮内新生物が保障対象といっても、悪性新生物よりも補償額が10分の1など限られるがん保険もまだまだ多いのです。
「保障対象なので安心ですよ」という言葉を鵜呑みにせずに、まずは保障内容をよく確認しましょう。
2度目のがんが怖い。付帯条件に注意しよう。
さらに、一度がん保険が適用されると、数年間はがんと診断されても保障対象にならない、または同じ原因のがんではないことが条件など支払い条件のハードルが一気に上がってしまいます。
上皮内新生物は、(全てのケースではないものの)多くのケースではがん細胞の成長スピードも遅く、外科的に取り除くなどの適切な治療を多いため、治りやすいがんである可能性が高い、というのは事実です。
よって、そこまで保険で金銭面をカバーする必要はなかったのに、がん保険の保障の権利は失ってしまうのです。
そして万が一その後に、悪性新生物に罹患してしまうと、その時に必要な入院費も治療費も自腹となってしまう、という可能性があります。
これでは、がん保険に入ってきた意味がないのです。
がん保険はまだ大きく動いている保険。加入は慎重に
がん保険の歴史はまだ浅く、また多くのトラブルが発生したことで、年々各社が条件や商品内容を見直している商品です。最新情報にキャッチアップし、医学的な意味を噛み砕いて説明してもらい、かつ加入するリスクなども含めて客観的な判断材料を得られるように、中立的なファイナンシャルプランナーにがん保険をみてもらうことをおすすめいたします。
貯蓄でまかなうべきか、あたらしいがん保険がいいのか、ぜひプロと一緒に検討してみましょう。
- 上皮内新生物を理解することが、がん保険に関わる多くの問題に距離をおけるはず。
- 上皮内新生物を保障対象としていること=よい保険ではない。金額や保険利用後の免責なども注目しないといけない。
- 貯蓄や、新しい商品が次々に出てくる新商品を冷静に比べ、説明してくれるFPさんとしっかり話し合おう!