《初心者向け!保険の基礎講座》アカウント型保険を知ろう
アカウント型保険とはどんな保険なのか?
新しいタイプの保険のせいなのか、このネーミングのせいなのか、いまいち名称を見ただけではどんな保険なのか想像しづらいですね。実は、正式名称があり、これを聞くと余計に分かりづらくなります。
「利率変動型積立終身保険」
利率が変わる積み立てをする終身保険。という、なんだかわかるようなわからないような。
アカウント保険よりもヒントは多いですが、分かりづらいことには変わりません。
アカウント=銀行口座という意味
銀行口座は英語で「a bank account」といいます。つまり、アカウント型保険というのは、銀行口座型保険というようなニュアンスだとわかります。
利益変動型積立=銀行の積立口座、と置き換えて考えるとなんとなくこの保険の姿が見えてくるでしょうか?
「銀行の積立口座の機能が付いた、終身保険」
保険専用の積立口座と終身保険のセット
アカウント型保険というのは、終身保険に、保険専用の積立口座がセットになったような商品です。
この”保険専用”というのがポイントで、通常の積立と同じような機能ですが、その積み立てたお金の使い道が基本的に(解約しない限りは)保険に限定されている、ということです。
「使い道が保険に限定された銀行の積立口座の機能がついた、終身保険」
これが、アカウント型保険のおおよそのイメージとなります。
アカウント型保険の保険料について
よって毎月の保険料は、「終身保険の保険料」と、その積立口座への「定期的な預金」を合わせた金額を払うイメージになります。
積み立てたお金の使い道は?
ここがアカウント型保険の一番のメリットと言われる部分です。定期付終身保険では、積み立てたお金は自由に使えませんが、このアカウント型保険はそもそもが積立であるため、満期を迎える前でもそのお金を転用したり、満期後に保険に入る資金にしたりと柔軟に利用できるのです。
ちなみに、お金は使うだけではなく増やすことも出来ます。例えば、家計が厳しい時に積み立て部分を崩して保険料にあてて、ボーナスなどでまとまったお金が入った時に追加でいれる、ということもできるのです。
ですので、自由設計型保険とも呼ばれるのです。設計というよりも、融通が効くという表現のほうが適切に感じますが。。
満期を迎えた積立金はどうなるの?
上でも少し書きましたが、満期を迎えたときに残っていた積立金は、一時払いの(一括支払いのということですね)終身保険、または年金保険に切り替えることができます。
メリットばかりなの?
実は問題もあります。当然と言えば当然ですが、人は使えるものは使ってしまう生き物だったりします。自由になる、ということは、そのお金を使ってしまって、満了時に積立金がほとんどなかった、ということもあります。
特に、保険料が更新の契約になっている場合、積み立てではない保険料がどんどん上がって、それを補う形で積立金を切り崩して支払う、というケースが多いようで、そうなると結局保障は変わらないのに積立金が残らず、契約時に想定していた終身保険や年金保険への切り替え原資がなく変更できない。といった結末となってしまうことが問題視されています。
また、契約者だけの問題ではなく、契約から(基本的には)数十年先に終身保険に加入することになるので、当初の想定とは保険料率が悪化してしまい、想定した保険に変更できないというケースもあります。
よって、相続税対策の保険にも不向きといえますので、注意して下さい。
アカウント型保険が気になったら、絶対にFPさんに相談しよう
自由になるという響きは、堅いイメージの保険商品の中で先進的でよさそうなイメージもありますが、保険本来の機能がうまく働かなかったり、将来のリスク軽減にならない、他の保険の方が同じ保障でもお金がかからなかった、などなどもろ刃の保険であるという認識をもつことが重要でしょう。だからこそ、上手にこのような保険を活用するためにも、相談できるファイナンシャルプランナーさんをつけて、設計と利用の注意点を指南してもらうと安心です。
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- アカウント型保険は定期付終身保険に似ているが、積み立て部分のお金が比較的自由に動かせる保険。
- 柔軟性があり、自由設計保険という見方もあるが、一方将来的に必要な保障や保険への変更ができないこともある。
- 非常に複雑な保険なので、客観的なアドバイスをしてくれるFPに相談してから考えた方が良い保険。