生命保険「保険料の支払いについて知ろう」
保険料の支払い方法
保険料の支払いには、いろいろな方法があります。
自分にあった、無理のない方法を選びましょう。
払込回数によるちがい
払込回数の違いにより以下の方法があります。
- 月払い :毎月(あるいはボーナス支給月)支払う方法で割引はありません
- 半年払い:年2回支払う方法で若干の割引があります
- 年払い :毎年1回支払う方式で若干の割引があります
- 一時払い:保険期間の全保険料を一括して支払う方式で割引が大きくなります
- 前納 :一定期間(全期間を含む)の保険料を預ける形で毎月・年に支払う方式です
全保険期間の保険料の前納は、一時払いと似た方式ですが、前納は預けておく方式なので保険金の支払いや解約するとその先の期間の保険料が戻ってきます。
また、毎年生命保険料控除を受けられます。
これに対して、一時払いはその先の期間の保険料は戻らずに、生命保険料控除も払い込んだ年だけになります。
一時払いは、まとまった資金ができて比較的保険期間の短い貯蓄型の保険でよく使われます。
払込方法に寄るちがい
払込方法には以下の方法があります。
- 口座振替:口座自動引き落としにより払い込む方式で若干の割引があります
- 団体扱 :勤務先や募集団体を通じて払い込む方式で若干の割引があります
- 集金扱い:集金者に払い込む方式で割引はありません
- 振込扱い:生命保険会社の口座に振り込む方式で割引はなく振込手数料がかかります
- 店頭扱い:生命保険会社の窓口に持参して払い込む方式で割引がなく手間がかかります
保険料の払込を忘れると
払込期間内に保険料の払込を忘れても、すぐに保障がなくなる(これを失効と言います)わけではなく、一定期間の払込余裕期間がありこの余裕期間に払い込めば払込日に支払わられたとみなして保険契約は有効に継続します。
払込猶予期間は、保険料の払込み方式で変わります。
- 月払いは、払込期日の翌月初日から末日まで
- 年払い、半年払いは、払込期日の翌月初日から翌々月の契約対応日まで
払込猶予期間をすぎると、保険契約は失効(無効)します。
失効になると、解約返戻金を受取か一定期間内(通常3年)であれば延滞保険料を払込ことにより保険契約を有効に戻せます(これを復活と言います)が、この場合告知を新たにすることが必要になります。
- 余裕期間内での保険金の支払いは、保険金から未払い保険料を差引いて支払わられます
- 復活しようとしても余裕期間をすぎると、復活までの期間は保険金の支払対象になりません
保険料の支払いが困難になると
休職や一時的な失業などの経済的理由で保険料の払込が困難な場合には、すぐに解約しないで以下の方法で保険契約を継続することが可能です。
自動振替貸付
自動貸付制度は、保険料の払込が困難になった場合に、以下の条件で生命保険会社に保険料を立て替えてもらう制度です。
- 保険契約者から不要の申し出がない
- 解約返戻金が未払い保険料とその利息の合計より大きい
貸付金には、生命保険会社の決める利子がつきます。
いつでも貸付金を返せます。
貸付金を返さないで保険金を受け取る場合は、未返済の貸付金を差引いて保険金が支払わられます。
保険金額の減額
保険金額を減額することで保険料の負担を軽くできます。
一部解約になるので、解約された部分に解約返戻金があれば変換されます。
保険料を支払わずに契約を継続
保険料を支払わずに、その時点の解約返戻金を基に、保険を変えることで契約を継続できます。
- 払済保険
解約返戻金を一時払いの保険料として養老保険あるいはそれまでの保険と同種類の保険変更する方法です。
保険金額は、それなでの保険よりも少なくなりますが同期間保障が継続します。
- 延長保険
解約返戻金を一時払いの保険料として定期保険に保険変更する方法です。
同じ保障(保険金)を行いますが、保険期間は解約返戻金の額により増減します。
払済保険と延長保険は、保険を変える方法の名称でそのような名前の保険があるわけではありません。
実際には、同じ保険会社の同種の保険あるいは定期保険に加入します。
- 保険料の支払いにはいろいろな方法があり自分にあった有利な方法を選べます
- 保険料の払込を忘れても原則1ヶ月以内なら保険契約を継続できます
- 保険料の支払いが困難になっても保障を継続する方法があります